梅雨の中休み、初夏の風を感じながら夜空を見上げると、七夕にまつわる織姫と彦星の物語を思い出します。
七夕の頃はまだ雨の時期が多く、7月7日が雨で天の川が見られない年は織姫と彦星は1年に一回しか会えないのに会えなくて可哀そう、と子供心に思っていたものです。
今回は七夕に思いをはせ、布花で笹の葉を作りました。

布花 笹の葉の作り方
染め方
笹の葉は張りのある新サテンの固糊で大小、バイアスになるようにカットします。
笹の葉はグリーン一色なので単調にならないように、濃淡をつけたり、白い部分を残したり、一部にマロンを重ねたりと変化をつけます。
裏貼り
葉の裏にワイヤーを貼ります。裏布を貼る場合はワイヤーを両面テープで貼ると便利です。
裏布用にウスギヌを染めた布地に接着剤を少量付けて貼り付けます。その時裏布もバイアスにとります。
コテの当て方
裁ち揃えたら、二筋ゴテで葉脈をつけます。
ワイヤーに沿って中心にスッとコテをあて、葉の形に添って両端に2~3回コテをあてます。
さらに葉の裏からコテ先を斜めにしてコテを当て、ふくらみを付けて葉を立体的にします。
ちょっとのことですが、平面的な葉よりふくらみを付けた葉のほうがより自然な感じになります。
組み方
葉を大小2~4枚合わせて数組作り、ワイヤーを添え補強しながら一枝に組んでいきます。
丸まった開く前の葉は筒状に丸めた葉にワイヤーを通し作りました。
七夕短冊の色とお飾りの意味
作った笹の葉に七夕の飾り付けをします。
七夕の歌にも「~五色の短冊 私が書いた お星さまキラキラ~♪」とあるように短冊には5色の色があります。書く願い事により短冊の色を選ぶと願いが叶いやすくなるといわれています。また七夕のお飾りにも意味があります。
五色の短冊の意味
・紫(黒)の短冊は、学業や成績に関する学業成就についての願い事
例:「志望校に絶体に合格する!」や「成績が上がりますように」など学業成就のお願い事は紫の短冊に書きます。
・赤の短冊は、目上の方や先祖への感謝する気持ちや願い事
例:「おじいちゃん・おばあちゃん元気に長生きしてね」やご両親に「いつもありがとう」などの目上の人の幸せを願う願い事や感謝の気持ちは赤の短冊に書きます。
・白の短冊は、規則や義務を守る達成の願い事
例:「遅刻をしませんように」や「忘れ物をしませんように」などルールを守る願い事は白の短冊に書きます。
・黄色の短冊は、人間関係についての願い事
例:「ずっと親友でいよう」や「職場(学校)で上手くやれますように」など、信頼関係を育む願い事は黄色の短冊に書きます。
・青(緑)の短冊は、人として成長できる願い事
例:「車の運転が上達しますように」や「短気をなおせますように」など、人間力を高める願い事がいいとされているので、自分の苦手なこと、短所をなおしたいという願い事がおすすめです。
七夕飾りの由来
七夕飾りに込められた願いは、それぞれの形により異なります。
吹流し
色とりどりの細い紙やテープを垂らしたお飾りです。織姫のように裁縫が上達するように、願いが込められた飾りです。
網飾り
漁業に使う網を模した飾りです。魚がたくさん捕れるようにと大漁を祈願しています。
くずかご
折り紙などで作ったかごの中に、七夕飾りを作る際に出た紙くずなどを入れて飾ります。整理整頓や倹約の心を持つことの大切さを表した飾りです。
巾着
金運アップや商売繁盛の願いが込められた飾りです。金運の上昇や貯蓄などを願います。
折り紙で作ったもの、また本物の財布を飾る場合もあります。
紙衣(かみこ)
紙で作った人形や着物を飾ります。裁縫上手の織姫が折った着物に由来し、裁縫が上達し、着るものに困らないように願います。人形に災いや穢れの身代わりになってもらう意味もあります。
折鶴
長寿を表す鶴を折り紙で折り、長生きできるように願います。
星飾り
星に願いが届きますようにという意味が込められています。
お飾り1つ1つの意味や願いを知ると、七夕をより楽しく過ごせるかもしれませんね。
どのお飾りも折り紙があれば簡単に作れますので、ご自宅で過ごす時間が増えた今、星空に願い込めて七夕に飾りつけを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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短冊3枚お付けしてますので、願い事によりお好きな色をお選びください。
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