ワインカラーの深くシックな色合いのチョコレートコスモス。
一般的な白色やピンク色のコスモスとはまた違い、大人っぽい花姿ですね。
名前の由来は見た目のとおりチョコレートのような色と、ほのかにチョコレートの香りがすることから名づけられました。

実はこのチョコレートコスモス、野生種は絶滅したと言われ、現在流通しているチョコレートコスモスは挿し木によって増やした株を育てやすいキバナコスモスとの交配したものがほとんどだそうです。

キバナコスモス
DR_ACさんによる写真ACからの写真
チョコレートコスモスの花言葉
花言葉もシックな色合いに合うような「恋の終わり」、「恋の思い出」、「移り変わらぬ気持ち」など切ない気もちを表す花言葉が並びます。
一般的な白やピンク色のコスモスの花言葉が「美麗」、「優美」、「乙女の純潔」と華やかな恋をイメージさせるのに対して、チョコレートコスモスはかなさを感じる花言葉です。
白やピンク色のコスモスはアートフラワーを習い始めた頃に作りました。
チョコレートコスモスの作り方
では早速、型紙からカットしていきます。
チョコレートコスモスの花弁はシックな色に合う厚手のビロードを使います。
葉は520サテンの固のりでダブル、(同じ布で張り合わせること)
もしくは表布520サテンの固のりで裏布はベンシルクで裏貼りにします。
今回はベンシルクで裏貼りをします。
茎布は新サテンテープです。
ペップは糸芯カゼインという変わったペップで先に粒状の粉が付いたペップです。
チョコレートコスモスの染め方
なんといってもチョコレートコスモスは花の色に特徴があるので、色見本を見ながら調合します。
先にオリーブグリーンにマロンを混ぜた渋めのグリーンを刷き、マロン、レッド、赤紫をまぜ濃い紫がかった茶色に染めます。
シックな色にしたければ、さらに薄くグレーを重ね、鮮やかな色にしたいのなら、ローダミンを重ねます。何とも言えない深みのある色に染めることが出来ました。
ペップは紫とマロンを合わせ染め、所々にローダミンでアクセントをつけます。
がくと葉は渋めのグリーンに染め、一部花色で染めます。
茎布は葉よりも明るめのオリーブグリーンで染め、赤紫を薄くぼかします。
白色のワイヤー♯30を花色に染めておきます。

コテあての仕方
花弁の裏に花色に染めておいたワイヤーを各弁の先から相対する花弁の先まで花弁の中心を避け渡して貼ります。
花弁の表から二筋ゴテを各花弁の左右に引いて当てます。
がくは2枚重ねて、裏から二筋ゴテをあて、所々をあて返しします。
葉はワイヤーを貼り裏貼りしたのち筋ゴテで葉脈をつけます。
花の組み方
ペップを中高にまとめて軸を1センチ弱に切り、ワイヤー♯24をまたがせペップのすぐ下をねじって花芯を作ります。
花弁の中心に目打ちで穴をあけ花芯を通し、基部を囲んで貼り花を作ります。
茎布を巻いたチューブに花下のワイヤーを通して茎と花を接着します。
がくはY字に切り込みを入れ1枚は花を包むように付け、2枚目はがくの先をずらして外に反るように付けます。
葉は小の葉を相対に組み、その数センチ下に中の葉を組んでおきます。
花の付いた茎に大の葉を差し込み、先に作っておいた葉を合わせ1本の花に仕上げます。


コメント