山百合はその名の通り山地に咲くユリで日本人にはなじみのある花です。
白い花弁に黄色の筋と赤い斑点が特徴の大きなユリで、夏に山道で見かける事も多いのではないでしょうか。
山百合の花言葉
山百合の花言葉は「荘厳」、「威厳」、「人生の楽しみ」、「高貴な品性」、「飾らぬ美」です。
ユリの代表的な花言葉には、「純潔」、「威厳」、「無垢」などがありますが、山百合には「人生の楽しみ」という他のユリにはない花言葉があります。
その「人生の楽しみ」という花言葉は、夏山の草原から独特な花色でゆらゆらと揺れる姿と、甘い香りを放つことから生まれたと言われています。

山百合の作り方
山百合もユリコースの花です。
今回も型紙からカットしていきます。
花弁の生地は新サテンを使用し大花弁、小花弁各3枚ずつカットします。
つぼみの生地はSP新サテンを使用し大のつぼみ、小のつぼみ各3枚ずつカットします。
花弁の裏布は新ポプリンを使用し表布より一回り大きくカットします。
花芯のしべ軸はベンシルクを使いました。
めしべ布は薄絹、おしべ布はビロードです。
葉はレザー、茎布は新サテンです。

染め方
花弁は基部の中央から先端に向けてレモンイエローを刷き、少しにじませたらその上から黄色で着色します。先端は自然に消えるようにぼかします。
基部の部分を若草で染めます。
乾いたらマロンに赤を混ぜたエビ茶色の斑点を花弁全体に描き入れます。
花弁の裏布は薄めの若草で染めます。
つぼみは基部から若草で染め、中ほどはイエローで染めます。
花芯の軸布とめしべ布は薄めの若草に染めます。
おおしべ布は明るめのワイン色に染めます。(※おしべ布は写真のではなく別のをつかいました。)
茎布、葉は落ち着いたグリーンで染めます。

花芯の作り方
しべ軸用のベンシルクテープを幅8㎜くらいに細く切り、斜頸ごてに通しへりを接着し管状に作ります。
それをめしべ用に約10㎝を1本、おしべ用に約9㎝を6本用意します。
めしべはワイヤーの先に大ペップ3粒をとめ、上からめしべ布で包み接着します。
それを作っていためしべ用のしべ軸に通し、ペップの下で接着してめしべを作ります。
おしべは縦長に切っていたおしべ布を観音折にして、中にワイヤーを通したしべ軸を挟むように接着します。おしべの角はカットします。
めしべ軸を囲むようにおしべ軸を接着しステムテープで太みをだします。

コテあての仕方
花弁はワイヤーを中心に貼り裏布を貼り合わせ切り揃えておきます。
中央のワイヤーに沿って筋ゴテで2本の筋をいれます。
一筋ゴテで花弁の中心からヘリまで何か所にコテをあて、へりを弁ゴテで表、裏とあて返しをし、さらに指で大きくウエーブをつけます。
つぼみは弁ゴテでふくらみをつけます。
葉はワイヤーを貼り裏貼りした後、表裏から筋ゴテで葉脈をいれます。
組み方
花芯の基部に大花弁を三方から囲むよう接着し大花弁の間に小花弁を配置し接着します。
つぼみはワイヤーに綿をかけつぼみの形を作り、つぼみ布のへりを貼り合わせ綿を包み、つぼみを作ります。
花、つぼみ下にワイヤーを添え補強し、茎布を巻た4㎜チューブに通しておきます。
仕上げ
つぼみ大と小は高低差をつけて合わせ、小の葉2枚加え茎布を巻いた4㎜チューブに通してまとめます。
まとめた茎と花、中の葉を2枚合わせ、茎布を巻いた5ミリチューブに通してまとめます。
その際、適宜ワイヤーで補強していきます。
さらにその下はチューブに目打ちで穴をあけ、大の葉を交互に差し込んで仕上げます。


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