5月5日はこどもの日。
こどもの日は、男の子のお祝いに、鯉のぼりをあげて五月人形を飾り、柏餅やちまきを食べてお祝いをします。
また、無病息災を祈って菖蒲湯に入るのも昔からのならわしです。
そして季節の花、花菖蒲(ハナショウブ)も飾ると良いとされています。

実は菖蒲湯に使う「菖蒲」と、紫色の花を咲かせる「花菖蒲」とは全く異なる植物ではありますが、花菖蒲もちょうど5月頃から咲き始めるため、端午の節句に飾る花の定番となっています。
布花 花菖蒲の作り方
端午の節句に省スペースに飾れるようにオリジナルで型紙を作り、ミニサイズの花菖蒲を布花で作りました。
花びらの布地は柔らかさと適度な張りがある新サテンを選び、葉は張りのある新サテンの固糊を使います。
染め方
菖蒲の花色は白から紫、黄色など様々な色がありますが、今回は淡い紫で染めました。
大花弁の基部の中心をイエローで染め、花のへりから淡く赤紫でほんのり染めます。
中花弁、小花弁も淡く赤紫で色づけします。
葉とガクは濃いグリーンで染めます。
その他、花芯用にユリペップをイエローに、花びらの裏に貼るワイヤーを花色に染めました。

コテあての仕方
大花弁は花脈ゴテを使います。花脈ゴテは花弁に丸みをつけながら、同時に花脈の筋がつけられる便利なコテ先です。
コテ台を持ち上げながらコテ先を包み込むようにし、花弁にまんべんなく花脈をつけていきます。
※コテ先は熱くなっているので注意してください。
中花弁と小花弁は二筋ゴテで窄めるようにコテあてして、上の部分を当て返しします。
花色に染めたワイヤーを花のカーブに沿うように曲げて、花びらの中心に貼り付けます。
葉はワイヤーを中心に張り、ウスギヌで裏貼りをした後、筋ゴテで葉脈を付けます。
ガクはふくらみをつけるように裏側からコテをあてます。
花の組み方
雄しべ用のユリペップにワイヤーを添え紙テープで1㎝ほど巻き下ろし、中花弁で花芯を三方から囲むように接着します。
大花弁の基部に小花弁をかぶせるように貼り、中花弁の間に大花弁を添えて基部を貼り合わせ花を作ります。
花のまとめ
花の下にワイヤーを添え、花の下に綿を巻きふくらみをだします。ガクの大で綿をはさむように被せて貼り、向かい合わせにガクの小を貼ります。
茎布を巻き、葉の大、小を向かい合わせに少しずらして貼り合わせます。
花色を変えて数本作りました。
花菖蒲2輪をCreemaにて出品中です。
お手持ちの端午の節句のお飾りと一緒に飾ってみてはいかがでしょうか。
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