ル・レーブ Le Reve
薄いピンク色から濃いピンク色の花で花弁に斑点があるユリの中でも人気の品種です。優しいピンク色とほのかな芳香で梅雨明けの時期を明るく知らせてくれます。ル・レーブとはフランス語で「甘い夢」という意味ですが、優しいピンク色と芳香で甘い夢へといざなってくれそうです。

ル・レーブの花言葉
ル・レーブの花言葉は 「貴重な」、「希少」です。
ユリには花色や種類によって花言葉がありますが、ユリ全般の花言葉は「純粋」や「無垢」などがあります。
ル・レーブの作り方
では早速作っていきます。今回も型紙からカットしていきます。
花びらは520サテン、裏布用にベンシルク、裏布用花弁のベンシルクは型紙より一回り大きくカットします。
つぼみ、茎布は新サテン、しべ軸はベンシルクを使います。
葉はレザーを使い裏張り用の布はコットンオーガンジーを使います。

染め方
花びらは表布と裏布を重ねて染めます。
花弁の中央に若草色で染め、両端に濃い目のピンクを刷き中央に向かってぼかします。花びらの基部の部分をイエローで染めます。
乾きかけの時に細い筆で表花弁の半分より下の部分に濃いピンク色で斑点をいれます。
大つぼみは中央に濃い目に若草色で染め、両端をピンクに染めます。
小つぼみは濃い目の若草で濃淡を出しながら染めます。
茎布は若草、しべ布は薄めの若草でそれぞれ染めておきます。
おしべの頭布はビロードでマロンに赤を混ぜた鮮やかなマロンで染めます。
めしべの頭布は薄絹を薄い若草で染めます。
葉はオリーブグリーンで染めます。
花の作り方
花弁の裏布にワイヤー2本を1ミリ離して貼り、裏布と張り合わせ切り揃えます。
コテあては筋ゴテで中央にワイヤーに沿って筋を入れ、へりに弁ごてであて返しをして自然なカーブをつけます。
葉は筋ごてで葉脈をいれます。
花芯の作り方
しべ軸用のベンシルクを細く裁ち、斜頚ごてに通し細い管(しべ軸)を作ります。
めしべ1本とおしべ6本作ります。(おしべはめしべより1センチほど短くします。)めしべの先は大ペップを3粒揃えてワイヤーに紙テープで巻きつけ、めしべ用の頭布で包みます。
おしべ用の頭布は縦長に切った布を観音折りにしてワイヤーを通したしべ軸を挟み接着します。
めしべの基部にステムテープで巻きその周りにおしべを貼り付けます。
花のまとめ
大花弁で花芯の三方からかこみ、小花弁を大花弁の間に接着します。
花弁の下の部分にふくらみを出し花全体を丸くします。

つぼみの作り方
つぼみの形に綿芯を作ります。
つぼみの大は斜頚ゴテで作った細めの管にワイヤーを通したものをつぼみ布の間に接着し、つぼみ布3枚をつなげます。
綿芯をつなげたつぼみ布で包みつぼみを作ります。
つぼみの小はつぼみ布だけで作ります。
仕上げ
花、つぼみの大と小をそれぞれ茎布を巻いたチューブに差し、つぼみの大と小を一つの茎にまとめます。

花とつぼみをまとめた茎と葉3枚と一緒に太めの茎布にまとめ、少し下がったところに葉を3枚、輪生に差し込み1本のユリに仕上げます。

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