水仙 布花の作り方

アートフラワー

真冬の寒い時期から新春にかけて咲く水仙は殺風景な庭や花壇を和ませ、また凛と咲く姿に見る者の気持ちを引き締めてくれる、そんな花です。

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水仙の花言葉

水仙の花言葉は「自己愛」、「神秘」。
「自己愛」という花言葉の由来は、ギリシア神話に登場する美少年ナルキッソスが水鏡に映った自分の姿に恋をして水仙になってしまったという伝説は有名です。
「神秘」という花言葉の由来ははっきりとはわかりませんが、やはり純白に輝く花姿の美しさや、英名「ナルシサス(Narcissus)」の由来となるナルキッソスの美しさからきているのではないでしょうか。
あと、水仙には「希望」という花言葉もあります。
1995年の阪神・淡路大震災の直後、当時の皇后美智子さまが、その日の朝自ら摘み取り、焼け跡にそっと手向けられたのが水仙の花束でした。
その後水仙は復興にむけて希望のシンボルとなったそうです。

水仙の作り方

では、早速作っていきます。
水仙は既成のカットがありますが、今回はコサージュ用に型紙からオリジナルで作ってみました。
花弁は大(実はがく)と小とに大きさを少し変えました。
花弁の生地は新サテン、裏貼りに薄絹を使用しました。
花筒は艶のあるサテンです。
がくも新サテン、苞はベンシルクです。茎布は薄絹の縦地テープを使います。

染め方

花弁は2枚ずつ重ねて若草を中心からぼかします。
つぼみは花弁よりやや濃い若草色に染めます。
花筒は濃いめのイエローで染めます。
おしべ用のバラペップもイエローで染めておきます。
がくは若草、苞は薄めのマロンで染めます。

コテあての仕方

大きい花弁に32番のワイヤーを花弁に貼り薄絹で裏貼りをします。

表から弁ゴテでふくらみをつけた後、弁先にハの字にコテをあてます。
小の花弁も同じようにコテあてをします。
つぼみは裏から弁ゴテで、すぼむようにコテあてをします。

花筒は弁ゴテで筒になるようにコテをあて、中をふっくらするようにコテをあてます。
がくと苞もふくらみをつけるように弁ごてをあてておきます。

葉は、ベンシルクで裏貼りをした後、中心のワイヤーに沿って筋ゴテで2本の筋を入れます。

花芯の作り方

花芯布は筒になるように端を接着します。
ワイヤーの先を1㎝程紙テープのライトグリーンで巻き、
その周りにバラペップ3粒をやや下げて紙テープで留めます。
花芯用のワイヤーを花芯布に通し花芯布の基部をつまみながら接着します。

花のまとめ方

花弁の中心に目打ちで穴をあけ、花弁の小から花芯に通し大の花弁も交互になるように通し接着します。花の元に綿を薄く巻きがくの布で包むように貼ります。

つぼみは、ワイヤーの先に綿をかけつぼみの形に整えたらつぼみ布で綿を囲むようにして接着します。
つぼみの元も花と同じように綿を薄く巻きがくの布で包みます。

仕上げ

つぼみと花を数輪ずつ、がくの下からワイヤーを添えて茎布を巻き下ろします。
花、つぼみをまとめた位置に苞を茎に巻くように付けます。
葉は途中から合わせ添えます。

清楚で凛とした水仙の花が出来ました。

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