ストック
ストックといえば、思い出す一つの詩があります。
小学校か中学かは忘れてしまいましたが、国語の教科書に載っていた、
新川和江氏の「わたしを束ねないで」という詩です。
特に読書が好きで、ずっと本を読んでいるような子でもなく、
ましてや、お勉強が好きという子でもありませんでしたが、なぜかこの詩はずっと
覚えていました。
「わたしを束ねないで」
わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください
わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂
・・・・省略

今のように女性が自由に表現したり発言することに制限があった時代に
もっと自由に、大きく、広い世界に飛び出したいという切なる希望。
また、自分の道は自分で切り開きたいという強い気持ちを
感じずにはいられませんでした。
「紫羅欄花(あらせいとう)」は和名で、一般的な呼び方はストックです。
そのせいか、ストックを見ると何本も束ねられ窮屈そうに身を縮めている姿を
想像してしまいます。
こんなにも伸び伸びと咲いている花ですから、
一纏めなどしないで
一本一本、自由な風を受けて、大地に咲き誇ってほしいです。
そんなストックの花言葉は、
花言葉「永遠の美」、「愛情の絆」、「求愛」
私たちの愛は永遠であって欲しいという願いが込められた花言葉ですね。
背も高く、ボリュームもあるので花束にも、大きいアレンジにも人気の花です。

では、さっそく作っていきます。
ストックの花弁は既成のカットを使います。
額と葉は木綿でカットし、葉はコットンオーガンジーで裏貼りをします。

ここまではレッスンの事前準備です。
レッスンでは花弁にコテあてから。
蕾、小の花弁、中の花弁、大の花弁を一筋コテで裏表からコテ当てし
花弁に動きを出し、中央をくぼませます。

蕾、小、中、大の花に花弁を振り分けて20輪ほど作ります。

蕾ペップの大を10粒ほど高低差をつけて組んでいき、
ワイヤーを足しながら、蕾、小の花から花房を交互になるように組み、
下にいくにつれ花房が広がるようにつけていきます。

花房をつめすぎると詰まったような窮屈そうになり、
間隔が空きすぎると間が抜けたようになるので、
花房をつける位置は気を使います。


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